学年:D1
性別:男
出身:愛知県
研究題目:Pt-Ni二元系モデル触媒表面の電気化学的特性、Cu系合金表面におけるCO2の化学的還元
研究内容:近年、地球温暖化などの環境問題が一般的に認知されてきており、また世界的な急務の解決課題となっています。
温暖化の原因と考えられている二酸化炭素は自動車や工場からの排出が主となっていますが、
例えば自動車のエネルギー源をゼロ・エミッションのものに換えたり、CO2を有効なエネルギー源に変換することにより
大幅にCO2排出量を削減することが出来ます。
このようなアプローチについて、代替エネルギー源として固体高分子型燃料電池(PEFC)、
エネルギー変換デバイスとしてCu系複合触媒が有望視されています。
これらに使用される金属(PEFC : 白金)は合金化により触媒活性が向上することが報告されていますが、
触媒反応を大きく左右する触媒最表面構造と触媒活性との関係は未だ解明されていない点が多いです。
私はこの問題に対して、超高真空中でよく規定されたモデル表面合金を作製し、その触媒活性を評価することで
最表面構造が触媒活性に与える影響を調査しています。
好きなこと:クラシックギター(弾く方)、コーヒー
ひとこと:今ホットな研究に取り組んでいる急上昇中の研究室です。
とりあえず何も考えず、まずは見学を!
学年:M2
性別:男
出身:長野県松本市
研究題目:Pt-Au単結晶合金の最表面構造と酸素還元活性
研究の内容:Pt(白金)というと装飾品を思い浮かべる人が多いと思います。
ですが実はPtは化学反応を促進するための触媒として工業的に色々な所で使われています。
今流行の燃料電池(とくに固体高分子形燃料電池)でも触媒としてPtを使っています。
このPtの触媒の力をさらに引き出すため、別の金属の上にPtを一原子層分だけ載せて作った“表面合金”を触媒として使うという方法があります。
下にある別の金属からの影響(電子状態や格子定数の違いなど)によって、単なるPtとは違った特性が得られる可能性があるからです。
下地の金属として、私はPtと同じく装飾品として有名なAu(金)を選びました。Auは錆びにくいことからも分かるようにとても安定な金属です。
そこで、Auの上にPtを載せて“表面合金”を作り、どのようにPtの性能が変わるか、またその表面構造と触媒としての働きの関係を調べています。
この時、超高真空(圧力が我々の暮らしている大気圧の10兆分の一以下!)という非常に清浄な空間を利用して、きちんとした(構造規定された)Pt-Au表面合金を作製できるのが、
我々の研究の特徴です。しかも、その構造を保ったまま触媒性能を調べる方法も開発しました。
さらに最近では、UHV-STM(超高真空走査トンネル顕微鏡)という装置(教科書でしか知らなかった、金属原子の粒一つ一つを実際に観察できる装置です!)
で、より詳しくAu-Pt表面合金の構造を調べて、その触媒性能が変化する原因について研究しています。
好きな豆類:ピスタチオ
趣味:ピスタチオを食べながらビールを飲むこと
一言:God made the bulk; surfaces were invented by the devil.”
パウリの言葉らしいです。表面の研究は大変ですが、面白いですよ!
学年:M1
性別:男
出身:富山県
研究題目:Pt系合金微粒子の作製と酸素還元反応(ORR)活性評価
卒論内容:低白金かつ高活性の燃料電池カソード電極触媒の開発。具体的には真空中グラファイト基板上にナノ微粒子を堆積し、
その電気化学特性を評価したりナノサイズの粒子を観察できる高分解能の顕微鏡で粒子の状態を観察したりしています。
好きなこと:料理(作ること食べること両方)
一言:学生ひとりひとりに対してのケアが手厚いことが当研究室の特徴です。研究室見学お待ちしています。
学年:4年
性別:男
出身:神奈川県
卒論題目:アークプラズマ堆積したPt合金微粒子の酸素還元反応活性
卒論内容:最近何かと話題の燃料電池の一つ、固体高分子形燃料電池は常温で稼働するため自動車などのエネルギーとして
期待されていますが、カソード極での反応速度が遅いため未だ十分な効率を発揮できていません。この問題を解決すべく、
高い触媒活性を示す白金を用いた合金微粒子を超高真空中で作製し、その形態(粒径や分布、表面の形状など)と触媒活性の
関係を研究しています。
休日の過ごし方:トランペットの練習、自転車で遠出
ひとこと:新しい装置が増え、出来ることも増えました。是非一度見学にいらしてください!
学年:4年
性別:男
出身:山形県山形市大字七浦
出身高:出羽小→山形第七中→山形東
卒論題目:Au単結晶上Ptモノレイヤーの最表面構造と電極触媒特性
卒論内容:触媒材料として優れた特性を持つPtがAuとの表面合金を形成した際の、表面の構造や電極触媒としての性質を
電気化学を用いて観察、測定を行います。下地金属であるAuの面方位を変えて実験を行うことで、面方位と
表面特性との関係を調べています。
好きな食べ物:丼もの全般 煮物
嫌いな食べ物:梅干し
一言:この研究室の雰囲気は最高だと思います!ちらりとでも見に来てください。お待ちしております!!
学年:4年
性別:男
出身:宮城県多賀城市
卒論題目:Pt-Ni系(100),(110)単結晶触媒サンドイッチ最表面構造と電気化学
卒論内容:固体高分子形燃料電池は小型、軽量、高効率など利点が多いエネルギー変換デバイスですが、
電極触媒材料としてPtが用いられるため値段が高く、一般的な普及は未だ難しいのが状況です。
この問題の解決策として触媒の合金化が検討されています。
合金化によってPtの使用量が抑えられるだけでなく、合金化元素の影響で最表面Ptの活性が向上するのです。
本研究では、Pt単結晶基板上にNi,Ptを交互堆積させることで超格子構造の試料を作製し、その電気化学特性を調べます。
好きな食べもの:タコワサ
趣味:ソフトテニス、DVD鑑賞
ひとこと:チームワークが強みの研究室です。研究内容に興味を抱かれた方、ぜひ気軽に見学にいらしてください。
【駅伝大会】走行後の記念写真