研究内容



研究内容


 固体表面や界面が関与する工学的に重要な事象として触媒作用、電極反応、結晶成長、接合、潤滑、焼結、固体センサーなどが挙げられるが、 それらの基本的な作用機構について知ることは材料開発およびその機能向上に不可欠であるとともに、 環境負荷の少ない新エネルギー開発やエネルギー変換プロセスの高効率化に直結する。 たとえば、金属ナノ微粒子上で進む化学反応(触媒反応)の基礎的理解は高効率触媒開発に不可欠である。 表面化学反応過程の包括的理解には界面の状態を 原子、分子レベルで明確化する必要がある。 また、材料の多様化と複合化が著しく進むことによって、金属と半導体、セラミックス、有機高分子材料などの材料界面微細領域における物理的、 化学的相互作用が新規デバイス開発の前提となっており、“ ナノサイエンス”と呼ばれる研究領域を形成している。
 このような観点から当研究室では、よく規定された(well-defined)金属・合金表面系を分子線エピタキシ(MBE)法により構築した上で、 赤外やRaman といった振動分光学的手法による表面分子挙動観察に加え、走査プローブ顕微鏡(AFM,STM)やX 線光電子分光(XPS)解析などを多角的に適用し様々な研究を行っている。 とくに高性能を発現する燃料電池電極触媒や二酸化炭素固定化触媒材料開発に向けて、その原子・分子レベルでの材料開発設計指針の提示を目指し研究を行っている。

研究紹介PDF(2013年度環境科学研究科アクティビティレポート)
研究紹介PDF(2012年度環境科学研究科アクティビティレポート)

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