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大川 裕輝

金属フロンティア工学専攻 大川 裕輝さん[千葉県出身]

ホルン演奏をきっかけに金属組成に興味

小学生のころから吹奏楽部に所属し、金管楽器であるホルンを演奏しています。高校生のときにたまたま見たウェブサイトで、金管楽器の材料である黄銅の組成のわずかな違いで音に大きな影響が出るらしいと知り、金属工学に興味を持ちました。高校3年生の夏、受験勉強の気分転換がてらに参加した東北大のオープンキャンパスで、金属のマルテンサイト変態の様子を光学顕微鏡で観察するなどの模擬実験を体験したのです。そこで金属工学の面白さを改めて知り、さらに惹かれるようになりました。映画や漫画に出てくるような軽くて強い金属を作ってみたいという憧れもありました。加えて、東北大の材料科学は金属の分野において世界トップクラスの教育・研究ができるということをホームページで知り、志望しました。

笑顔の大川

志望理由のひとつは一人暮らしができるから

進学先に東北大を選んだのは、材料科学で世界トップクラスの教育を受けられるということが大きいですが、一人暮らしをしてみたかったというのも実は理由のひとつです。関東の夏がとても暑くて、東北だったら快適かもしれないと思ったことも背中を押してくれました。仙台での念願の一人暮らしは、ひとり気ままに好きな時間に好きなことができ、楽しいものです。仙台はタラや牡蠣などの冬の味覚も美味しいので、友人宅に集まっては、夜遅くまで鍋を囲んで楽しく食事をして、みんなで温まっています。こんな過ごし方ができるのは地方で一人暮らしをする魅力だと思います。

本を見ながら談笑

大学からは交響楽部に所属し、練習や演奏活動に明け暮れました。部員は150人ほどの大所帯で、川内キャンパスにある練習場で練習。土日はオーケストラやアンサンブルなどの演奏活動があり、忙しいながら先輩から後輩まで分け隔てなく楽しく活動していました。学業との両立はみんな上手くやっていて、どちらか一方だけでなく両方本気で取り組んでいる人が多かったですね。

研究をする大川

自分で作成した試料の組織を顕微鏡で観察する様子。組成や熱処理の違いによって生じる試料ごとの変化を観察します。

社会を支え、貢献できる人間を目指して

材料科学総合学科では4年間かけて、金属だけでなく材料工学全般をじっくりと学ぶことができます。材料という分野はあらゆる製品に関わるものなので、どんなことをやってみたいかわからないという人には、4年かけてどんな分野が向いているかゆっくり考えることができるのでおすすめです。

今、自分は耐熱材料についての研究を行っています。地球温暖化が問題になっている現在、世の中にはより軽く高温強度のある材料が求められています。私が取り組んでいる研究が少しでも社会に役立てることを目指して日々実験しています。将来は、自分の研究内容にかかわることだけでなく、大学で学んだ材料工学、金属工学の知識を活かして世の中のさまざまな問題の解決に貢献できるような人間になりたいと考えています。

大森先生からご教示を受ける大川

所属している研究室の大森先生にご教授いただいています。

大川 裕輝さんの研究室の1日

9:00起床・朝食

10:00研究

試料の溶解や切断を自分で行います
貝沼・大森研のコアタイムは、10:00〜17:00です

12:00昼食

13:00研究

試料の熱処理や観察を行います

貝沼・大森研メンバー

4年生:7名、マスター:7名、ドクター:4名、スタッフ:7名
学生の人数が多めです

17:00部活orバイト

部活は交響楽部に所属し、練習や演奏活動。

20:00自宅での自由時間

24:00就寝