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檜山 快

材料システム工学専攻 檜山 快さん[秋田県出身]

子どもの頃から身近な疑問を追求していた

小さな頃から「なぜカイロは温かいんだろう」「なぜテレビは映像が映せるんだろう」と身近なことに疑問を持ち、その答えをいつも追求していたように思います。今思えば、その対象は素材や反応に対してのものが多かったのかもしれません。高校の教科では特に理科が好きで、中でも化学が一番好きでした。なぜ反応が起こるのか、化学式を書いているときにはその理由がわかったような気がして楽しく感じました。進学先は、ものづくりに関わりたいとの思いから工学部一択。「工学部であれば、東北大が世界的にトップレベルの環境で学べる」と当時の高校の先生から勧められたことから、東北大に決めました。ものづくりに携わりたいといっても、私の場合は、車やコンピュータに興味があったわけではなく、それらを形作り、もとになる素材に興味があったので、材料が一番しっくりきました。

微笑む檜山

大好きな分野の研究ができる、この環境が幸せ

入学してよかったと感じるのは、「材料物理化学」と「金属材料組織学」を学べたこと。「材料物理化学」では、熱力学を材料の世界に特化して学びました。最も感動したのは、この世の反応の理由は、エネルギーが小さくなるように反応が起きるということを理解したとき。なぜ反応が起きるというのは奥深い問いですが、水が100℃で蒸発する理由を定量的に答えられるようになったときに、「大学まで勉強してきてよかったな」と思いました。「金属材料組織学」は、金属がミクロの世界でどんな構造になっていくかを考える学問です。私たちの日常生活の中では、丈夫でよく伸びる素材や、変形させやすくさびないで電気をよく通す素材など、多様な素材が求められますが、「この元素を混ぜた材料で、こんな構造にすればそれが実現できるのでは」と、頭の中で思いを巡らせている時間が私はとても好きです。

複数人で談笑する檜山

命に貢献できる研究だから喜びが大きい

学部生のころから、ボランティアサークルでの活動やさまざまなアルバイトを経験して充実した生活を送ってきたと思います。春休みや夏休みなどの長期休みには、よく遠方に旅行にでかけました。ネットで見るのと実際に自分の目で見て体験するのとでは、経験値が全く違いますね。一人暮らしの友人が多く、テスト前に誰かの家に集まって勉強するのがとても楽しく印象に残っています。夕食にピザを注文したり、好きなラーメンを食べに行ったりするのが定番でした。

研究をする檜山

試料(金属)をArガスで満たされたガラス管に封入する様子。実験に必要な試料作りはなるべく自分の手で行います。

今、医療材料のステントに用いられる素材のさらなる特性向上を目指した研究を行っています。ステントとは金属のメッシュで、病の原因となる血管の詰まりを物理的に押し広げて解消する医療機器。強度があり、人の体で金属が溶け出さないような特性が求められます。「この研究の成果が世の中に役立っていくのかもしれない、人の命に貢献することができるかもしれない」と思うと、材料の勉強をしてきてよかったと思います。

上田先生にご指導をいただく檜山

上田先生より装置の説明を受けながら実験する様子。先生方からの多大なご指導を受けながら、研究を進めていきます。

檜山 快さんの研究室の1日

9:00起床・準備

10:00登校

原付

移動(登下校は原付が便利!)

実験・データ解析

13:00昼食

実験・資料作成

資料作成中でモニターを見ている檜山

資料作成中

実験中の檜山

実験中

19:00夕食

遊び・アルバイト・文献調査

駅伝大会で仮装をしている様子

駅伝大会

アルバイト(週2程度)

大学の時は個別指導塾
大学院では授業アシスタント(TA)

研究室配属後(4年生以降)

自分で研究スケジュールを管理
駅伝大会といったイベントもあります!

24:00帰宅