東北大学 工学部
材料科学総合学科

Department of Materials
Science and Engineering

東北大学工学部材料科学総合学科

Department of Materials Science and Engineering

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森 竣祐

大学院博士課程2年|D2|須藤研究室 森 竣祐さん[北海道出身]

高3の時にものづくりに興味を抱き、物質を成立させる原子の性質に関心が向く。「材料を学ぶなら東北大」と、多方からの薦めもあり材料科学総合学科へ。現在は、博士課程で半導体メモリに使われる新しい材料の開発を研究している。

実験の様子

―高校生活との違い大学は、正解のないことに自分のやり方で挑戦する学びのとき。

高校生活の良いところは、理系文系問わず、どんな科目も均等に幅広く学べるという点だと思います。物事を広く知ることができますよね。高校時代の学び方というのは、正解があることを座学で教えてもらい、基礎知識を増やしていく時間だと思います。一方で、大学生活はそこから足を一歩踏み出して、正解のないことに自分のやり方で挑戦する時間だと思います。興味があることや関心があることについて自分なりのアプローチをして学びを深めることができる時間だと思います。

実験をする森 竣祐

―将来について 材料の研究に携わり、社会の役に立つ仕事がしたいです。

さらに技術を習得し、人から必要とされ、周囲の人と協力して仕事ができるようになりたいですね。できれば材料に関する研究や仕事に携わり、社会の役に立つ仕事がしたいと思います。簡単な道ではありませんが、それでも研究者になりたいという気持ちを強く持っているのは、研究が面白いと感じる気持ちが昔と全く変わらないからだと思います。研究は、何か手を動かしていれば予想とは違った反応が出ます。全く予期していない、想像もしていないことが起こるのが面白いです。自分が研究者になったら、自分にしかわからないこと、自分が初めて見つけた技術を発信できるというのは言葉にできない達成感や面白さがあるのではないかと思います。研究で成果を出して支えてくださる先生の喜ぶ顔を見たいと思いますね。

―高校生へのメッセージ 興味を持っていること、面白いと思うことを探求して欲しい。

私はもともと科学が好きで、高校の授業で「原子は規則正しく並んでいる」と学んだことが興味深いと思い進路を決めたのですが、東北大の入試の時にその入試問題で「原子の並び方や構造は変わる」という記述があり、その内容にまた驚き、大学で学べることは高校よりもこんなに深いのかと、ショックを受けました。心の底から「面白い!」と思ったその感動が、8年経った今も、私のモチベーションになっています。それが今も顕微鏡を使ったり学会に出たりして研究を続けている理由ですね。

高校生のみなさんには、自分が何に関心を持ち、どんなものに興味を抱いているのか、突き動かされそうなのか、見つけて欲しいと思います。きっとそれがその道を選んだ自分支え、背中を押してくれるものになるだろうと思います。

森 竣祐さんの研究室の1日

通学

大学

5年前に開通した地下鉄東西線を使って通学しています。地下鉄ができるまでは、山の上にあるキャンパスまで原付バイクで通っていたのですが、冬の雪道には本当に苦労しました。地下鉄を利用するようになってから通学がとても快適になりました。大学まで10分ほどです。

後輩のサポート

2人の後輩と話をする森 竣祐さん

博士課程2年なので研究室でも年上です。ですので、後輩の困りごとを聞いて相談に乗ることが多いですね。研究装置は使い方にコツがあったり繊細な技法が必要だったりするので、レクチャーやアドバイスをすることが多いです。

博士研究

実験機器

平日は毎日大学に行き、研究室にいます。私の研究テーマは学部生の時から取り組んでいる記憶媒体のメモリに使われる半導体材料の開発。材料の可能性は無限なので、研究はそれをとにかく追求する作業。いつか社会で使われるような材料の開発が目標です。

ランニング

マラソン大会の集合写真

走ることが好きで、研究室の有志の仲間と一緒に毎年マラソン大会に出場することが恒例のイベントになりました。今年はコロナの影響でおそらく大会出場は難しいと思いますが、週に数回は7、8キロのランニングに励んでリフレッシュしています。

英会話

パソコンを使う森 竣祐さん

研究室には外国人留学生も増えていますので、学術用語だけなくもっとフランクに英語でコミュニケーションがとれたらと思い、英会話のトレーニングを始めました。オンラインで授業を受けているのですが、気軽に取り組めて結構楽しいものです。