OUTLINE

生体用Ti合金開発の第一歩となるプラズマアークでの合金溶解
所属
材料システム工学コース・生体材料システム学講座・医用材料工学分野
主な研究内容
生体用金属材料の組織制御に基づく合金設計および生体反応に基づ く表面処理による高機能化。
研究概要
人工関節や人工歯根、骨プレート、ステントといった生体機能再建デバイスは金属系生体材料から構成されている。生体内での安全性向上、長寿命化はもとより、生体との反応まで考慮した、バルク・表面・界面からのデバイス高機能化につながる基礎研究を行っている。
研究の将来展望
ステント用材料の高強度・高延性化によりステントの薄肉小径化が可能となり、低侵襲治療へとつなげたい。表面処理では、材料に抗菌剤の徐放機能や光触媒能を付与することで生体にはたらきかけるインプラント表面の創製を目標としている。生体材料の実用化までのハードルは高いが、医歯薬系研究者や企業との共同研究により実用化を達成するとともに、医用材料工学というべき学問体系の構築を通して、超高齢社会に貢献したい。
「工学部百年史(2020年発行予定)」から転載(一部改変)