OUTLINE

石炭火力配管のクリープボイド音響評価装置
所属
材料システム工学コース・マイクロシステム学講座・材料システム計測学分野
主な研究内容
超音波計測を中核とした非破壊計測法の開発、超音波センサの開発と性能評価、超音波伝搬解析、破壊力学と非破壊検査に基づく材料評価。
研究概要
製造ライン、施工時、使用時を通し、鋼材、複合材、樹脂等に発生する〝欠陥〞を非破壊的に定量評価できる超音波計測法を開発している。既存計測手法の限界を超えるため、新しい超音波センサーや電子装置の開発に取り組み、精密音場解析シミュレーションに基づいて新計測システムの試作を行う。
研究の将来展望
先進各国では、社会インフラの老朽化が進行中で、我国でも今後、老朽インフラの建替新設の見通しがない。一方、インフラの保守は、現状過去の事故例から極めて安全側の耐久年数で運用され、殆どの部材は大きな欠陥の無いまま交換・廃棄されている。そこで信頼性の高い実用非破壊計測法を開発・適用し、損傷の大きい部分のみを補修する保守法に変えれば、合理的かつ安全に部材の寿命を伸ばせるため、この分野に大きな期待が寄せられている。
「工学部百年史(2020年発行予定)」から転載(一部改変)