大学院を修了し、石福金属興業に入社しました。貴金属に特化しており、製品の開発、加工、及び回収・精製までを一貫して行っている点に惹かれました。また、工業用・医療用・宝飾用など多岐にわたる分野で1万種類を超す製品を供給してきた点に魅力を感じました。現在、私は燃料電池触媒に携わっており、より良い性能の製品を作るにはどうしたらよいかを考え、実際に手を動かして製品を作る仕事をしています。毎日学ぶことがあり、楽しんで仕事をしています。1つのテーマを複数人で担当するため、科学的な思考力だけでなく自分の仕事に責任を持ち期日までに行うスケジュールの管理とコミュニケーションも重要であると実感しています。モノを材料から見る重要さや材料を変えることで性能を向上させる面白さを学んだ6年間は、自分自身のキャリアに良い刺激を与えたと感じています。本学で学んだ「材料の知識」と「研究への取り組み方」を十二分に生かし、今後も技術開発に邁進していきたいと思います。
石福金属興業株式会社 菅原 蓉子さん[材料科学総合学科 2017年卒業]