『どのような製品も、材料によって機能が向上する』と、東北大学のオープンキャンパスで学び、私も材料を変えて世の中を良くしたい と考えるようになりました。入学後は、材料の地図である状態図や、金属の加工方法を学び、この知識をモノづくり、特に、人の命を預かるクルマ作りに活かしたいと考え、トヨタ自動車に入社しました。現在は、新製品の生産ラインを作る、「生産準備」という仕事をしています。世に出す前に「試作」を行い問題が無いことを確認しますが、目論見通りにいかないことも多く、様々な部署の方と知見を合わせて解決していきます。いざ、大量生産にむけては、数百人規模の力を合わせ、億単位の投資を行い、期日通りに100%良品を流せるよう生産ラインを仕上げます。ダイナミックさと緊張感を感じながら仕事を推し進め、できあがった生産ラインで製品が流れてくるのを見る時は、何物にも代えがたい感動を味わうことができます。今後、持続可能なモビリティ社会の実現に向け、HV、PHV、EV、FCVといった電動車での仕事が待っていますが、今まで培った知見をもとに、挑戦し続けます。一緒にクルマの新しい可能性を探索していきましょう。

トヨタ自動車(株) 宮﨑 彩さん[マテリアル開発系 2004年卒業]