研究開発
ARECSにおける研究企画は、先進鉄鋼研究・教育センター運営協議会で行います。
研究課題は
- 企業からの提案にもとづく課題(新たな鉄鋼生産技術システムの研究)
- 長期的な研究を必要とする基盤研究(基礎科学としての鉄鋼科学の展開)
の2領域をベースに展開します。
基盤研究に関しては運営資金の20%を当て、マテリアル・開発系で課題を公募し、ARECS運営委員会が決定します。
教育
ARECSでは2011年より、賛助会員企業から講師を派遣いただき、大学院の講義「先進鉄鋼工学」を開講しています。この講義では、鉄鉱石の還元から鉄鋼材料の製造プロセス、製品にいたる鉄鋼材料組織設計、さらにそれらを支える最先端の評価技術などについて概説、それまでに学んだ基礎学問と、産業界で実際に使われている技術の基礎、つながりを学ぶことができます。また、企業からの講師陣を通じ、社会感も学ぶことができます。
受講者の内から、鉄鋼業界への就業者を多数輩出しています。
- 「先進鉄鋼工学」講義内容
- 鉄鋼産業の概観と本講義の流れ
- 鉄鋼プロセス:鉄鉱石から銑鉄へ
- 鉄鋼プロセスと環境(新製鉄プロセスも含め)
- 鉄鋼プロセス:銑鉄から鉄鋼へ
- 中国鉄鋼業における過剰能力削減・構造高度化・環境保全のとりくみ
- 鉄鋼プロセスと資源リサイクル
- 圧延・鍛造プロセス:鉄鋼から製品へ(特殊鋼や鍛造品の世界も含め)
- 材料組織の評価技術
- 薄鋼板のメタラジー
- 自動車用薄鋼板
- 厚鋼板のメタラジー
- 造船用・構造用厚鋼板
- 腐食と耐食性
- 表面処理鋼板
- エネルギーと鉄鋼業(レポート討論) 【全15回】
教員派遣制度
ARECSでは、鉄鋼業界の持つ研究ニーズとの出会いを目的に、賛助会員企業様への「教員派遣制度」を開始致しました。
賛助会員企業におかれましては、マテリアル・開発系に所属する全教員の中から希望する教員をご指名頂き、講演や技術指導をご依頼頂けます。
対象となる教員とその研究テーマ例は以下の通りです。
詳しくは、事務局までお問い合わせ下さい。