武藤・菅原研究室

[知能デバイス材料学コース]
オープンキャンパスで体験できる研究をご紹介します。
  • 鉄のさびが発生する際に起こる反応を調べてみましょう。はじめに、実験に使用する水溶液を調製します。

  • 調整した水溶液を鉄板の上に置きます。腐食反応で生じた鉄イオンや水酸化物イオンと溶液成分が反応し、水溶液の色が変化します。

  • この中で、鉄に対して防食効果を発揮する金属はどれでしょうか?腐食させて確かめてみます。

  • 実験を通じて、なぜ鉄はさびるのか、鉄をさびにくくするためにはどうすればいいのかを、考えます。

実験コース|溶解ウォッチ さびの発生を見てみよう

なぜ鉄はさびるのか、鉄をさびにくくするにはどうすればいいのかを、簡単な化学実験を通して考えてみます。

OUTLINE

プラズマによるステンレス鋼の超高耐食化処理

所属

知能デバイス材料学コース・材料電子化学講座

主な研究内容

金属の局部腐食機構の解明、腐食劣化解析用イメージングデバイスの開発、新規耐食合金と表面改質技術の研究。

研究概要

過酷環境下で使用されるステンレス鋼、高強度アルミニウム合金、高機能めっき鋼などの水溶液腐食機構を解明するための電気化学的・溶液化学的手法の開発と、希少元素を節約した次世代型耐食合金の設計と表面高耐食化技術の開発の基盤研究を行っている。

研究の将来展望

金属の溶解反応の素過程を原子オーダーの分解能で動画として捉え、しかもH+やCl-などの水溶液中化学種の種類と濃度を可視化できる新しい解析技術の開発を目指している。また、高合金化ではなく、ミクロ・ナノレベルでの金属組織制御を積極的に活用した「新しい高耐食化原理」を導き、安全で安心な社会の基盤である化学プラントやエネルギー産業機器などのメンテナンスフリーや飛躍的長寿命化に貢献したい。

「工学部百年史(2020年発行予定)」から転載(一部改変)