自動車は、材料の墓場と言われるほど、実績ある材料しか使われてきませんでした
株式会社豊田中央研究所 代表取締役 所長斎藤 卓さん[金属材料工学科]
その理由は、自動車用材料の大半が構造材料であり、また、信頼性とコストに対する要求が極めて高いためです。しかし、最近は状況が少しずつ変化しています。環境・エネルギー・安全に対する要求の高まりから、新しい機能材料の開発が強く求められるようになってきました。触媒、二次電池、燃料電池、半導体、磁石、熱電材料、接合材料、塗料、樹脂ガラス・・・。材料技術が自動車を制する時代の始まりです。