金属フロンティア工学専攻
創形材料工学分野
CASTER
Casting and Advanced Solidification TEchnology Research

このサイトでは、東北大学大学院・工学研究科・金属フロンティア工学専攻・
創形材料工学分野(安斎研)を紹介します。


安斎研究室のご紹介

はじめに

 ものづくり産業は、日本の経済を支える最重要分野です。特に自動車産業は裾野が広く、 技術の底上げによる波及効果はきわめて大きい分野です。しかし、自動車産業等におけるものづくりの基本となる素形材(複雑形状を有する部品)産業(約4兆円)は中小企業が多く、独自の研究開発部門を持てない場合がほとんどです。そのため、大学が果たすべき役割が大変大きい工学分野の一つです。  
 安斎研究室では、素形材産業のほぼ半分を占める「鋳造(Casting)」技術に関する研究をしています。「鋳造」とは、液体状態の金属(溶融金属)を鋳型に充填し、鋳型により溶融金属の熱を奪うことで固化(凝固:Solidification)させ、複雑形状を持つ金属部品を製造する金属加工技術の総称です。たとえば、自動車、飛行機、ロケットなどのエンジンは、高温のガスにさらされるため特殊な合金で製造されますが、燃料を効率的に燃焼させるために複雑な形状を持つ多くの金属部品が「鋳造」技術により製造されています。
 鋳造技術は、紀元前より知られた歴史ある金属加工技術ですが、今なお新規な技術が開発され続けており、技術革新が活発な学際的な工学分野の一つです。材料科学、IT、数値解析学等、多くの学問分野における先進的な研究が、日本における最先端の鋳造技術を支えています。安斎研では、伝統的な「流動性に関する研究」や新規で実用的な「アルミ合金半凝固鋳造法」、最先端のIT技術を駆使した「鋳造CAE(Computer Aided Engineering)システム」等に関する研究を精力的に進めています。企業との共同研究も活発に行っていますので、鋳造技術でお困りの方は、お気軽にご相談ください。