home
領域の概要
 
新学術領域研究第1回公開シンポジウム

開催日時  2009/1/22 13:00-17:00
開催会場  中央大学駿河台記念館・・・ 6階 670号室 (120名会議室)
http://www.chuo-u.ac.jp/chuo-u/kinenkan/index_j.html


多くの出席者によって、活発な質疑応答が行われました



趣旨
このたび、新たに科学研究費補助金 新学術領域研究「水を主役としたATPエネルギー変換」(略称:水和とATP、H20-H24)が採択され、活動を開始いたしました。 新年1月中旬には、平成21年度から2年間の研究の公募を開始する予定です。応募する上での参考としていただくため、領域研究の概要説明にあわせて研究の具体的内容の一端を紹介する 第1回公開シンポジウムを開催いたします。ATP(アデノシン三リン酸)は生命系のエネルギー代謝の中心を占め、機能が明らか な約4000種の酵素のうち、470種までがATP駆動あるいは ATPを要求するタンパク質です。しかし、そのエネルギー媒体としての物理的基盤(「ATPエネルギー」の実体)が未確立のため、化学エネルギー変換の分子論は、未完成のままです。 本領域は、溶液化学・生物物理学・一分子生理学の融合により、分子レベルの機能論・構造論に立脚した新しいエネルギー論の構築を目指します。すなわち、「ATPエネルギー」の実体を解 明するとともに、 ATPと相互作用するタンパク質の機能発現における水の役割の解明に取り組みます。加えて、有力手法のATP系への展開や斬新な方法によるATP駆動タンパク質の水和測定、あるいは地味でも 重要な測定や理論研究(たとえば、水-有機溶媒混合系におけるATP加水分解反応の熱力学量、同反応系における反応物質の酸解離定数などの基本量の測定やデータベース構築など)等、領域研究として明確に位置づけられる2年間の公募研究を募ります。

プログラム
司会 木下正弘(京都大学)
13:00 領域代表挨拶および概要紹介  鈴木 誠 (東北大学)
13:15~13:50 ATPのエネルギーとは何か?  児玉孝雄(九州工大)
13:50~14:25 A01班研究紹介  松林伸幸 (京都大学)
14:25~15:00 A02班研究紹介  櫻井 実 (東京工大)

休憩

司会 松林伸幸 (京都大学)
15:15~16:00 A03班研究紹介と本領域における横断的実験研究 鈴木 誠 (東北大学)
16:00~16:35 本領域における横断的理論研究 木下正弘(京都大学)
16:35~17:00 総合討論

シンポジウム世話人 鈴木 誠(東北大学)