タイトル

環境に優しい鉄鋼材料創出教育プログラム

的場記念川渡セミナー

的場記念川渡セミナーとは

鉄鋼分野の研究にあたる大学の研究者、および鉄鋼関連企業の技術者が集まり、 世界一を誇る製銑・製鋼に関する最先端の研究・技術開発について産学共同で討議し合い、 これを通して次代を担う大学の大学院生、若手研究者、鉄鋼企業の若手技術者の育成を行うという趣旨で、毎年開催されております。

歴史

川渡セミナー(的場記念川渡セミナー)は、毎年東北大学川渡共同セミナーセンターにて開催されている伝統あるセミナーです。

1974年、本学川渡セミナーセンター設立に伴い、本学教授(現名誉教授)不破祐先生の発案により、故・本学名誉教授・旧富士製鉄(株)副社長的場幸雄先生を囲んで、夜を徹して2泊3日の日程で8月末に開催し、世界一を誇る、製銑・製鋼に関する最先端の研究・技術開発について産学共同で討議し合い、これを通して次代を担う大学の大学院生、若手研究者、鉄鋼企業の若手技術者の教育的な育成を積極的に行おうという趣旨で発足しました。その後、日本の全製鉄会社のご協力の下、大盛会裡に継続し、平成18年度は第33回目となりました。

この間、本セミナーは、時代の変遷に呼応し、製銑・製鋼分野のみならず、材料開発方面から見た場合、本分野の研究開発にどんなことを望んでいるかという話題も積極的に取入れて、現在では、鉄鋼プロセス工学に関する研究・技術開発分野全てを包含したセミナーに発展的に拡大してきています。

川渡セミナーの特徴

川渡セミナーは、本学の工学研究科金属フロンティア工学専攻、並びに多元物質化学研究所所属の鉄鋼関連研究分野の研究室スタッフが運営の中心になって、毎年のトピックスを設定します。そして各社の技術担当副社長、研究所長を始めとする研究者・技術者と、大学からは教授を始めとする教職員、博士課程前・後期の大学院生など総計約100名が参加し、世代を超えた交流を図りつつ、最新の研究成果や技術動向情報の交流を行っております。

また、本セミナーに参加した博士課程後期の学生には課題を付し、レポート提出をもって、金属プロセス工学特論の単位を与えております。 本セミナーに参加した大学院生は大いに感化され、その7割程度は大学院修了後鉄鋼各社に就職しており、次代を担う若手育成プログラムとして大いに成果を発揮し続けています。

本セミナーは各種学会とは独立して、本学が単独で主催し、日本では歴史的に最も古くから開始し今日まで継続しており、国内外の大学、企業からも高く評価されております。本学の名を国内外に広めた誇るべきセミナーであるというだけでなく、非常に効果的な産学連携の若手人材育成・教育・研究活動の場となっていると言えるのではないでしょうか。

川渡セミナーを語る

インタビュー 川渡セミナーの初回からの様子を知る金属プロセス工学の日野光兀教授(現:東北大学名誉教授)に、セミナーの歩みとその魅力を語っていただきました。

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