研究紹介
 金属表面における電気化学反応を分子・原子・電子レベルで理解し、表面機能の高度化や高耐食化に役立てることを目的に研究を行っています。特に、耐食合金や防食技術の開発、耐食性・防食性能の評価・解析技術の開発を目標としています。また、それを達成するために必要なセンサー類の開発や新しい表面改質技術の開発も行っています。

金属と水溶液の反応は非常に複雑で、電子授受を伴い、酸化・還元を特長とする電気化学反応に分類されます。電池などの自己放電反応も、これに分類され、その抑制には詳細なメカニズム解明が不可欠です。また、実用材料の表面は不均一であり、その制御も重要な研究課題です。そこで、マイクロ・ナノスケール電気化学計測、化学イメージング、ナノスケール走査型プローブ顕微鏡、高速原子間力顕微鏡などを用いて、電気化学反応や金属溶解現象をリアルタイムでその場観察すると共に、金属表面のナノレベルでの反応性解析と制御技術の開発を行っています。

そして、これらの開発技術をとおして、資源循環型社会に対応した新規高耐食構造材料の開発、非金属介在物の電気化学特性制御によるステンレス鋼・不働態金属の耐孔食性向上、液中プラズマなどの新規表面処理による軽金属(アルミニウム合金、マグネシウム合金、チタン・チタン合金)の超高耐食化、過酷環境用での耐環境機能に優れる積層造形用合金の開発、第二相を活用した高耐食スマートアロイの創製、ハイエントロピー効果を利用した新規超高耐食合金の開発などを行っています。


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