大学院・工学研究科 研究室
材料システム工学専攻

生体材料システム学講座 生体機能材料学分野
(山本・小林研究室)

研究テーマ

  1. 再生医療への応用を指向した幹細胞運命決定のための生体機能材料の開発
  2. 創薬研究を指向した体外疾患モデルの開発とナノ粒子の動態解析
  3. 分光学的手法を利用した生体組織の機能解析
  4. 生体機能物質の機能化に関する研究
  5. 無機材料とソフトマターとのハイブリッド化に関する研究
  6. 自己組織型ミクロバイオリアクターの開発
  7. 刺激応答性ポリマーナノ粒子の設計と機能評価

研究内容

生体機能材料に関して、「生体内で機能する材料」ならびに「生体機能を模倣した材料」という二つの観点から研究を進めています。生体機能材料は、医歯薬学に関する基礎研究や医療応用のみならず、複合材料、有機・無機ハイブリッド材料、バイオミメティック材料などとして、様々な用途への応用が期待されています。現在、われわれが取り組んでいる研究の具体的な出口イメージは、生体材料、再生医療、ドラッグデリバリーシステム、あるいは、その他の機能材料などです。研究テーマのキーワードは、(1)生体分子環境の理解と設計、(2)ナノ界面・空間設計、(3)再生医療や疾患研究のための生体機能材料、(4)刺激応答性高分子合成とそのドラッグデリバリーシステムへの応用などです。われわれは、主に、高分子などのソフトマターを基盤材料として利用していますが、分子の設計と合成、分子動力学計算や物理化学的測定による分子設計の最適化、および細胞や生体組織レベルでの機能評価まで、異なるスケールでの視点に基づいて、材料の機能性について研究を進めています。このように、生体機能材料に関する研究を通じて、医療や材料科学の発展に寄与したいと考えています。

図1 分子の創製から細胞・生体組織レベルでの機能解析まで

図2 高分子―無機微粒子ハイブリッドナノ粒子