大学院・工学研究科 研究室
金属フロンティア工学専攻

創形創質プロセス学講座 創形材料工学分野(安斎研究室)

研究テーマ

  1. 鋳造CAEおよびCAO
  2. AlおよびMg合金の流動性
  3. ソルト中子
  4. 鉛フリーはんだ合金の凝固および変形

研究内容

工業製品は多くの素形材からできています。素形材とは、材料に形を与えることで所定の機能が発揮できるようにしたものであり、様々な製造方法が知られています。中でも鋳造法は、液体状態の材料を型の中に充填し凝固させることで複雑な形状を有する素形材を製造する技術です。鋳造法で作られた素形材を鋳物 (Casting)と呼びますが、日本で生産される全素形材の約半分が鋳物です。鋳物というと伝統工芸品をイメージする方が多いかも知れませんが、実際はそのほとんどが工業製品の重要部品として利用されています。例えば、ロケットや自動車などの動力源であるエンジンは、鋳造法を用いなければ作ることができません。ロケットエンジンは、高温に耐えることのできる超合金を用いて精密鋳造法と呼ばれる方法で製造されます。また、自動車のエンジンは環境に対する負荷を低減したりエネルギー消費を抑えるために、軽合金であるアルミニウムやマグネシウムの合金を用いてダイカストと呼ばれる方法で製造されます。本研究室では、より軽量でより高強度・高信頼性・低コストな鋳物を製造するための研究を産学協同で進めています。

ADSTEFAN

安斎研究室での研究成果として開発された鋳造シミュレーションシステム「ADSTEFAN」

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