研究内容

Eco Material Processing

MgO系スラグから溶融Al-キルド鋼へのMgの溶出

学部4年 大塚 祐登

生産現場では、スチールコード剤や軸受剤などの製造工程はMgO系れんがを耐火材として使用した取鍋、また、ステンレス鋼溶製ではマグクロ系れんがを耐火材とした取鍋内でAlだっさんが行われる。強直なAl脱酸により取鍋の耐火物であるMgO系れんがが解離され、溶出したMgと溶存酸素、脱酸生成物であるAl2O3が反応するとスピネル(MgO・Al2O3)が生成するとされている。アルミナやスピネルといった非金属介在物は、高融点を有し、不連続で析出し、熱間圧延で変形しないため、高級線材や棒材の機械的性質を著しく劣化させる。したがってAl脱酸過程で生成すると考えられる介在物の制御は非常に重要である。本研究はは、Al脱酸によるMgO坩堝及びMgO含有スラグから溶鋼中へのMgの溶出速度の測定を目的としている。

MgO系スラグから溶融Al-キルド鋼へのMgの溶出

Fig. 実験装置

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