研究内容

Eco Material Processing

ダスト吹込み技術の開発

修士2年 斎藤尚人

電気炉製鋼法は鉄鋼スクラップのリサイクルルートとして不可欠なプロセスです。しかしながら、この電炉製鋼過程においては、EAFダストと呼ばれる微粒子物質が電炉鋼1トンあたり10~20kg生成します。日本国内における電気炉鋼生産量は年間約3000万トンであるため、国内だけでも年間約50万トンものEAFダストが発生していることになります。EAFダストは亜鉛鉱石より多くの亜鉛を含んでおり、亜鉛の唯一のリサイクル―トとして利用されていますが、現状では、EAFダストの処理プロセスは亜鉛の存在形態等の問題から非効率的なものとなっています。そこで、EAFダストを資源として利用するために、ダストが発生する段階で、何らかの操作を加えることを検討しています。本研究では、電炉製鋼過程において、EAFダストを炉内に吹き込むことで、亜鉛濃度が高いダストを得るとともに、中間処理へ送るダスト量を減らすという、ダスト吹込み技術の開発を行うことを目的としました。

ダスト吹込み技術の開発
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