研究内容

Eco Material Processing

合金元素種がアルミニウムドロス生成に及ぼす影響

学部4年 大竹儀明

現在、日本のアルミニウムの総需要はおよそ400万トンである。推移的には多少落ち込んでいる状態であるが、日本は人口一人当たりでみれば世界最大のアルミニウム消費国である。このようにアルミニウムが大量に求められる日本だが、アルミニウムの資源であるボーキサイトを海外に依存しているため、国内でのアルミニウムのリサイクルプロセスによる有効利用は必要不可欠になってくる。しかし、アルミニウムの製造・リサイクルプロセスにおいてアルミドロスの発生は避けられない。アルミドロスとはアルミニウムが大気中の窒素や酸素などと反応して生成される化合物であり、製品製造においては不要なものである。アルミドロスは年間約40万トン生成され、金属アルミニウムが混入しているので金属アルミニウムの損失を招いており、また、アルミドロスの処理に関してもコストがかかり環境にも負荷をかけている状態なのでアルミニウムの製造・リサイクルプロセスを考えるとき、アルミドロスをいかにして減らすかを考えることが非常に重要になってくる。

本研究はアルミ合金についてアルミドロスの発生抑制には合金元素に影響があるのではないかということに注目し、合金元素種がアルミドロス生成に及ぼす影響を定量的に調べるという研究である。

合金元素種がアルミニウムドロス生成に及ぼす影響
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